マンガちっくな生活

べつに現実逃避なんぞしとらんが、私の中には「漫画のような生活」が常にある。

頭の中が少々ズレてるようで、中学生のときまでは車に轢かれたらぺしゃんこになって紙みたいにヒラヒラ状態になっても生きてて元通りになるとか、指なんかはもげてももげても直ぐに生えてくるものだと思っていたのだ。
例えば、手術は漫画じゃその過程が描かれていないから、はい手術ですと言われた途端に既に術後だったりするんだと、自分が盲腸の手術をするまで思っていたし、毎日が面白おかしくできているものだと信じていた。
つまりは都合の良いように世の中はできているものなんだと思い込んでいたのだ。
でも実際には指を切ったら血が出るし、もげたらくっつかないし生えてもこない。
あら、おかしいな?という疑問は常にあったけれど全く気にしなかったのである。やっぱズレてる。
昔の少女漫画で高校生が朝「いってきまーす」とあわてて家を出るときに、食パンを口にくわえて出て行く。というのがあるが、やってみると恥ずかしくってあり得ない。

当然今は現実の世界に身の心も置いているのだけれど、ときどき妙に漫画ちっくな出来事に遭遇するとおかしくてしようがない。
いつどこでくっつけたのかわからないけど髪の毛に枯れた葉っぱをくっつけてボ〜と会社まで来てしまったときとか、人で込み合っている駅の上り階段でつまずき、歩く格好(形)のまま前に倒れ込んで微動だにせず人が通り過ぎるまで固まっていた自分とか。
前髪に寝ぐせがついて90°横になってしまったのが直らなくてそのまま出勤する自分とかは、
だらしがないだけなのだろうが、よく考えたらこれもマンガちっくだ!

きっと他人からみるとアブナイヤツにしかみえない。
でもそんなマンガちっくな生活が理想だったりするおいら。やっぱり現実逃避なのか?

毎日が漫画のような生活じゃ生きてけないかね?・・・